私とポルシェ

記憶違いがあるかもしれないので、最初におことわりしておきますが、
私が自動車免許を取得したころは自動車学校の自動車といえば、ベンチシートのコラムシフト
というのが一般的だったと記憶しています。

ポルシェが356から911のナローに進化し、少したったころのことですのでかなり古い話です。
もちろんポルシェに触れるどころか見ることさえほとんど無かった時代です。

余談ですが、このころ私の好きな白洲次郎はポルシェ911Sを乗り回していたらしいのですが、それだけでもあこがれに足る人物です。

ともあれ運転免許を取得して最初に買ったのはべレット1500デラックスという自動車で、
デラックスというのは特別ではなく標準仕様のグレードによく用いられたもので、
3速コラムシフトの前席がベンチシート、いわゆる長椅子のシートで、運転のためのサポートなど全くありませんでした。


そのころの憧れの自動車は、ランボルギーニのミウラで、世の中にこんなにかっこよくて早い車があるのかと
映画に登場したとき、ストーリーよりそれが一番印象に残りました。

ポルシェ911に関しては当時はかえるに似た車だという認識で、あまり好きではなかったように記憶しています。
今でもコマーシャルでミウラが登場すると、じっと見入ってしまいます。

実際にポルシェ911に接したのはずっと後で、知人からポルシェ911の74年式、2,7を紹介され、
横に乗せてもらったのですが、そのレスポンスの良さにとりこになって、すぐに購入してしまいました。

それからは、国産車にもいろいろ乗りましたが、ポルシェは欠かさず乗り継いできました。
ポルシェ911に限らず、944や968にも乗っていたことがあります。

ポルシェ911に出会わなかったら自動車、特にスポーツカーをこれほど好きにはならなかったでしょう。

porタイヤハウス.jpg

944と968

ポルシェは今でこそ、ボクスターのヒットで 
911以外でも、人気車種がありますが、

ポルシェ911以外のポルシェはポルシェではない
とまでいわれた時期がありました。

924から始まるFR ポルシェは
自動車として、スポーツカーとして
決してつまらないクルマというわけではありません。

むしろ、他のメーカーがポルシェの924や944を
参考にして、スポーツカーを作ったという話は
たくさんあります。

日本でも、マツダがRX−7を作るとき
とても参考にして、その証拠にシェイプはそっくりです。

私は、944ターボと968クラブスポーツ
を持っていたことがあります。

944ターボはKKKのビッグターボが付いていて、
ターボがかかると、なかなかの加速で、
911とは違った魅力がありました。

それから、968はとてもすばらしいクルマでした。
FRスポーツとしてのポルシェの集大成というか、
ハンドリングの素直さが一番気に入っていました。

私のは、クラブスポーツでしたから、
バケットシートが付いていて、特にスポーツカーという雰囲気でしたが、
足回りなども、ポルシェの名前にふさわしい
とてもよいクルマでした。

私にとってのポルシェ

良い悪いは別にして、ポルシェは昔からすると
とても変わりました。

時代の流れに乗ったということでしょうか。
売り上げ、利益もすごい伸びのようです。

多分、良い方向に向かっているのでしょうが、
古いポルシェファンにとっては寂しい気がするのも
事実ではないでしょうか。

今は、誰でも乗れて、しかも速いポルシェで
おまけに、多目的ヴィークルまであります。

特別仕様の、GT2とかGT3まして、カレラGTまで
カタログモデルとして、載っています。

やはり、ポルシェがスポーツカーメーカーとして残っていくには
止むを得ない選択だったのでしょう。

でも、やはりポルシェという名前がもしなくなったら、
困るので、この方向性はもちろん間違っていません。

ただ、古きよき時代のポルシェも忘れないでほしいと思います。

しかし、911のGT3だけは、何度もいいますが乗ってみたい。
ポルシェの伝統を、911のテイストを、一番、
色濃く残している、そんな気がします。

映画「栄光のルマン」

自動車は子供のころから好きでした。
まだ、ブリキの自動車のおもちゃがあるころです。

プラモデルが流行り始めたころから、
自動車のプラモデルを作っていました。

ポルシェを初めて意識したのは、
スティーブ・マックイーンの主演映画、
「栄光のルマン」での冒頭のシーンで
マックイーンがドライブするナローポルシェ
が最初だったと思います。

ポルシェ917に乗ってマックイーンがレーサーとして
活躍する映画ですが、興行的には失敗したといわれています。

その映画に出てくるナローポルシェのシーンは
まるで、ポルシェのイメージビデオかCMにしても良いくらい
美しい映像です。

絵になる風景のなか、ポルシェがフレームインしてくる
のなんかとてもカッコいい。

そして、ポルシェとフェラーリの戦いが繰り広げられるのですが、
実際は、当時、フェラーリはポルシェの敵ではなかったようです。

しかし、自動車ファンというか、レースファンは
是非、見てほしいと思う映画です。

でも、自動車ファンやレースファン以外の人にとっては
つまらない映画かもしれません。
ほとんどが、レースのシーンですので・・

それにしてもあの映画に出てくるナローポルシェは
とっても素敵だと思います。

ナローファンが今でもとても多いというのは、
あの映画を見るとよくわかります。

でも、程度の良いナローポルシェは少なくなりました。

自動車としての価値その弐

ポルシェの自動車としての価値は、
グランツーリスモとしての、自動車の魅力。

それから、ある意味、エンターテイメント
というか、娯楽的な要素。

表現が変かもしれませんが、
自動車のSMAPみたいな感じでしょうか。

歌って踊れて、ではないけれど、
華やかで、人気があって、実力もあって、
それでいて、堅実で。

あまりに褒めすぎかもしれませんが、
自動車としての本来の仕事だけでみれば、
失格かもしれません。

でも、生活のゆとりとして、
ポルシェみたいなクルマもあっていいのではないでしょうか。

だって、私も普段は奥さんの国産ワゴンの助手席に乗っています。
ポルシェに乗るのは、月に数回あるくらいです。

ポルシェは自動車としては、
ひょっとしたらあまり点数はたくさんあげられないかもしれません。
でも、楽しさはピカイチです。

ポルシェのカレラGTなんて、見ているだけで
一日が過ごせそうな気がします。
とはいっても、まだ写真とかグラビアでしか見たことないのですが・・



自動車としての価値

自動車としてポルシェを見ると、
実用性とか、価格、あるいは、経済性において、

あまり、良い点数はつけられないでしょう。
乗員はポルシェ911は4人乗りとはなっていますが、

実質2人乗りといったほうがよいくらいに
後席は大人が乗るのには、無理があります。
強いていえば、カイエンが、居住性的には合格でしょうか。

自動車としてのポルシェは価格も
決して安いとはいえません。
でも、ただの自動車と考えるより
女性がほしがる、宝石と考えれば、
高くはないと思います。

少なくとも、仕事で使うクルマではありませんし
生活のために、スーパーに買い物に行ったり
子供を迎えにいったりするクルマでもありません。

普通に、自動車としてみると、
とても高いですが、
宝石だと考えると、高くても当たり前に思えます。

本当は、あまりいいたとえではないかもしれませんが、
ポルシェを買うときに、
奥さんに宝石を買ってあげて、

ポルシェと宝石はおんなじだよと
いえば、ひょっとしたら、買ってもいいよと
いってもらえるかもしれません。