空冷ポルシェ911のタペット調整

空冷エンジンのポルシェはタイプ964まではタペット調整を定期的にすることになっています。
ロッカーアームとバルブステムのクリアランスを正規の値、0,1mmに合わせる作業です。

ポルシェ911の空冷エンジンはすべての年式、あるいはターボであろうとカレラであろうと
すべて定期的にこの作業をすることになっています。

空冷ポルシェ911でもタイプ993からは油圧ラッシュアジャスターが自動調整するように
新しく採用されたので、この作業はしなくてもすむ様になりました。

ただ、水平対抗の特に空冷エンジンはオイル漏れしやすいので、このタペットカバーのガスケット(パッキン)は
定期的に点検交換するように心がけておいたほうが良いでしょう。

もっともポルシェ964からはこのガスケットのマテリアルがゴム製に変わって
以前よりは耐久性が上がったようではあります。

タペット調整自体は、13mmのめがねレンチとマイナスドライバー、それにシックネスゲージ
があれば出来ます。

シックネスゲージは空冷ポルシェ911専用のものをつかいます。
ポルシェの空冷エンジンはシングルカムですのでロッカーアームを介してバルブの開閉をしますので、
ロッカーアームとバルブステムの間にシックネスゲージを差し込んで、クリアランスを調整します。

このクリアランスはエンジンが温まった時に、ぴったり合うようになっていますので、
広くても狭くてもバルブタイミングに影響してきます。

エンジンを始動して、カタカタという音が大きくなるとクリアランスが拡がったと分かりますが、
逆に狭まったときは音がしません。

しかし、狭くなった時のほうが問題になる場合があるので、点検整備は大事です。

tapetto.JPG

ポルシェ911専門誌 続き

ポルシェ911の専門誌についての続きです。Nine Eleven Days
ナインイレブンデイズという季刊誌が創刊されたのが、2000年の秋号からです。

nineeleven.JPG

同じ名前のホームページが出来たのもこのころだと思います。
911ポルシェマガジンとこのナインイレブンデイズの2誌がポルシェ911の専門誌としてあります。

ところでこの創刊号のポルシェマガジンとナインイレブン、どちらも同じ編集人が裏表紙に載っています。
いろいろ事情があって、このナインイレブンデイズが発刊されたようです。

ですので、それまでのポルシェマガジンの編集内容はナインイレブンデイズに受け継がれているように思えます。
正直、私としてはナインイレブンデイズの内容のほうがあっているので、

こちらを中心に買うようになりました。
私は空冷のポルシェ911に強く惹かれているので、水冷エンジン911の記事が増えた最近は、毎回購入するということはありません。

時代の流れというか、ポルシェAGもVWの傘下に入り、
現代的な自動車会社になって、ある意味ちょっと昔のポルシェらしさがなくなってきたようにも感じます。

ただポルシェ911のコンセプトは変えずにいるというのはうれしいことではあります。

空冷ポルシェエンジン

ポルシェ911を計画して、試作する最初のうちは
エンジンをプッシュロッドを使った、OHVを考えていたようです。

しかし、途中でオーバーヘッドカムに変更になりました。
オイルのサンプリングの都合によるものということです。

オイルといえば、サンプ方式もウエットサンプからドライサンプに
変更になりました。

ポルシェ911は356の4気筒エンジンから
6気筒のまったく新しいエンジンなので、
ポルシェ356からはかなり大きく変わっています。

レースエンジンでもないのにドライサンプを採用したのは
水平対向の特性によって、コーナリングの際に

遠心力で、片方のシリンダーにオイルが偏って、ドライスポット
が出来るのを防ぐためだといわれています。

空冷エンジンは冷却の管理が難しいといわれていますので、
隅々まで、きちんとオイルを送り込む役目もあります。

それにエンジンの軽量化にもかなり力を入れていて、
軽合金素材をかなりの部分に使って、

リアエンジン、リアドライブのポルシェ911の特性を
なるべく打ち消すようにしたようです。

当然、水平対向エンジンですから、重心も低くなりますので、
それも、ポルシェ911のスポーツ性能に
貢献していると思われます。

headp.JPG

空冷エンジン930と964

ポルシェ911の空冷エンジンのタイプ930とタイプ964は見た目はそんなに変わりません。。
私の所有するのは、964カレラ2と930スピードスターで

スピードスターのほうはクローズドボディーではないので、そのまま比較するのは
ちょっと違うのかも知れませんが、クローズドの911も乗っていた経験からお話します。

まず一番違うのが、ステアリング特性も含めた乗り心地。
ポルシェ964は、ジャズの解説などでよく使う、ソフィスティケイトされた、
つまり洗練されて都会的なと表現したらよいのでしょうか。

トーションバーとコイルスプリングの違いもあるのでしょう、
930カレラよりも964カレラ2のほうが、ガツンとくるものがなく、

どちらかというとやわらかく感じます。
それにあの強いアンダーステアもかなり抑えられて、安心してコーナリングできます。

もちろんこの特性は時代が新しくなるほど、洗練されていて、
アンダーステアを意識しなくてもよいくらいになっています。

あの昔のポルシェ911の癖が好きという人には物足りないかもしれません。
ポルシェ964はまだ癖も残っていて、乗りやすいので、ちょうど良いかもしれません。

964a.JPG